斎藤誠は学生時代にどんな生活をしていたのか!今回は夏休みということで、学生時代のエピソードなどたくさんインタビューしてみました!
取材・文/Music For Life
もうグローブなんかその辺に投げてヘッドホンがしたいというような。
——学生時代の活動について、当時夢中になっていたもの等ありますか?
●斎藤誠(以下、斎藤):小学生の時は音楽とか図工とか、やっぱりなにか作ることがすきだったんだと思いますね。で、やっぱり音楽に関しては、小学校の時は生意気でしたから、誰よりも洋楽を知ってるぞ!という意識(笑) でも小学生だから、みんなの興味はやはり野球やサッカー。音楽の事を口にする子はいませんでした。それが中学校になると、音楽の方にも女の子の目が向いて来るんです。ここで遂に俺らの時代が来たと(笑)。高校ではもう文化祭の日のためだけに学校に通ってましたね。大学時代なんかは、青学祭っていうのが11月にあるんですけど、それが終わった次の日はもう来年の学園祭のことを考えていましたからね。
——やっぱり小学生時代から音楽、洋楽は好きだったのですね。
●斎藤:まあ表向きにはサッカーも野球も参加していました(笑) でも正直に言うと早く帰りたくてしょうがなかった。もうグローブなんかその辺に投げてヘッドホンがしたいというような。
——小学生時代から相当音楽が好きだったんですね。
●斎藤:ビートルズのせいもあるかもしれませんね。TVで来日公演を子どもながらに観ちゃったもんですから、絶対野球よりこっちの方が面白いってなったんだと思います。それが最初のきっかけですね。
──高校、大学の文化祭ではやっぱりビートルズのカバーをしていましたか?
●斎藤:高校時代はエリック・クラプトンやマウンテンのカバーを下手くそなりにやって、ステージに立って嬉しいなとか快感を少しずつ知っていくというような感じですね。大学ではオリジナル曲をやっていました。
──今夏休みの期間ですけど、やっぱり学生時代は学祭にむけて音楽をずっと練習したりだったのですか?
●斎藤:目標としてはそうですけど、それ以前に毎日楽器をかき鳴らしていることがもう最高にハッピーなんです。楽しくて仕方がない。バカみたいに重い100wのアンプを、バスで高校まで持って行ってたくらいですからね(笑)。親父と二人でお茶の水にこのアンプを買いに行って、電車で町田の自宅まで持って帰って来たのをよく覚えています。重かったけれどちっとも苦じゃなかった。
そこに欲求不満がいっぱいあったから、こういうひん曲がった面白い歌詞になるんだと思います。
──音楽の話ではないのですが、学生時代の恋愛事情を教えてもらえますか?
●斎藤:得意分野の話ですね(笑) 今僕が歌っているラブソングは、ほとんどがちょっと煮え切らない男が主人公なんですけど、その大元を探って行くと必ず学生時代の自分に到達するところがあって、「なんでうまくいかないの」「なんで彼女はこっちを振り向いてくれないの」っていう大きなテーマがあって、それは多分その時に培ったものであると思うんですよ。あっ、でも、実際モテた時代もあったんですけど!(笑) バレンタインで休み時間にロッカーを開けるともう崩れ落ちそうになってるっていう。
もう何百回も取材で言ってきてるんですけど、で、ロッカーを閉めて周りを見ると女の子が数人こっちを見てるんですよ。どうですかこの話!(笑) これからも百万回は言っていこうと思ってます (笑) それは音楽だけじゃなくてもこんなに楽しいんだって爆発した時期でしょうね。でも、そのモテ期があったのとは別に好きな人がいて、3年間片思いで終わってしまいましたね。その辺が自分の歌詞の元となっているところですね。もし、その時にうまくいっていたら絶対こういう歌詞にはなっていないと思いますね。そこに欲求不満がいっぱいあったから、こういうひん曲がった面白い歌詞になるんだと思います。
──学生時代ならではのもどかしさはありますよね(笑)
●斎藤:学生=もどかしさですね。高校1年2年の丁度この夏の時期に好きな子に告白したんですよ。最初は僕の片思いだったんですけど、彼女も僕のこと好きになってくれてる自覚はあったので呼び出して、「もうわかってくれてると思うけど、僕も昔から好きで君もそうでしょ?」って言ったら彼女から「何が?」って(笑) もうそれがショックで、彼女は全然その気はなかったんだって。僕は周りが見えてなかったんでしょうね。それが夏の一つの思い出となっていて。面白いですねー、今考えてみると(笑)
──恋愛から通じるものってありますよね。音楽って。
●斎藤:そうですね。うーん、あと音楽を始めたきっかけがよく彼女を振り向かせたいからっていう人がいますけど、それは僕ないんですよ。音楽と好きな女の子は割と平行線で、ギター弾いてる時はそれどころじゃないっていうのはあったんですよ。一緒に考えられないくらい両方とも楽しかったし、熱中してたんですよ。
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