夏のワンマンライブ『たなばたのうた』 開催直前、インタビュー公開。

チケットぴあWEB内で掲載されていたの優河さんのインタビュー。
ぴあ掲載しきれなかった内容を、Music For Life限定で公開中!

2015年11月28日、ゴンドウトモヒコをプロデュースに迎え初のフルアルバム「Tabiji」を発表した優河。深みのある歌声と、物語を感じさせる歌詞世界で注目を浴びている彼女が、おおはた雄一とタッグを組んで今年7月にワンマンライブを行う。今まさに勢いに乗っている優河に話を聞いた。

●インタビュー・テキスト:赤星友香
●ライブ写真撮影・廣田 達也 / インタビュー撮影:村瀬朋桂(duo MUSIC EXCHANGE)

──2/20にアルバム「tabiji」リリース記念でワンマンライブを開催されましたが、いかがでしたか?

●優河:楽しかったですね。レコーディングメンバーとのライブだったので、普段のライブとは編成が違うものの、なごやかなライブになったと思います。

──普段は弾き語りということですが、バンドでのライブは優河さんにとっても違いますか?

●優河:違いますねー。バンドはやっぱり難しいです。一人でやっていることと同じこともしたいし、でもたくさんのミュージシャンと一緒なので違う景色だって見えてくるだろうし。そのバランスが難しいんですが、メンバーも私に寄り添ってやってくれたので、よかったなあと思っています。いい緊張感もありますし。

──現在(取材日:3月9日)はおおはた雄一さんとのジョイントツアー中ですよね。おおはたさんと共演されるようになったきっかけは?

●優河:もともとはライブ会場などでお目にかかったのが始まりで、何回も盃を交わさせていただく仲になりました(笑)。去年7月7日に初めておおはたさんとライブをやらせてもらったんですけど、そのときも飲み屋でお話していたのが発端で。思い切って「今度のライブに歌いに来てください!」ってお願いしたら、「いいよー」って言ってくださって。2~30人くらいのキャパの小さい会場だったんですけど、当日になって改めて「すごい人を呼んでしまった…」って足が震えてきちゃいました(笑)。

──まるで飲み友達ですね!ライブを一緒にやるとき以外も音楽の話をされたりしているんですか?

●優河:はい、普段からいろんな助言をいただいています。こういうときはどうしようっていう相談にアドバイスしてもらったり、お勧めのCDを貸してくれたり。どういう風に説明するといいのかまだよくわからないんですけど、大切な存在ですね。

──音楽的にも影響を受けてらっしゃいそうですね。

●優河:そうですね、音楽性はもちろんですが、おおはたさんのライブを見るたびに驚かされます。
最近、おおはたさんってもちろんミュージシャンでもありつつ語り手なんだなって思うんです。二つの面を兼ね備えているというか。それは私もやっていきたいことなので、すごい、と思って。

──優河さんも朗読のイベントをされたりしていたんですよね。

●優河:はい、一回だけだったんですけどやりました。物語を語るっていうことは音楽の中でやっていきたいとずっと考えていることで。おおはたさんはその中でもギターの表現力も、楽曲のメロディーもかっこよくて、とても説得力のあるステージを見せてくれる人だなあって。

──音楽を演奏するだけじゃなくて、感情の流れみたいなものをステージで表現したい、という。

●優河:そうですね。楽曲を聴かせるだけがライブじゃないと思っています。私は曲を作るとき、普段作詞が先なんですよ。楽曲はその後からつけていて。だから物語が先にできていて、そこに映像をつけていくような、そういうイメージで楽曲を作っています。

──現在のツアーが6月まで続くそうですが、始まってみての感想はいかがですか?

●優河:おおはたさんがステージにいるときの安心感ってすごいんです。一人のときともバンドのときとも違っていて、どういう感覚なんだろうな…ちょっとわからないんですけど、俺たち無敵!みたいな(笑)。先日ツアー初日だったんですが、バンドでしかやったことない曲を二人で演奏してみたりして。そしたらすごくかっこよかったんです。あ、できるんだ、俺たちできるぜ!ってなって(笑)。「これはバンドじゃないとだめ」とかそういう概念を取り払ってくれましたね。

──そういう新しい発想って案外自分以外の人に言ってもらわないと気づかないものですけど、おおはたさんの場合はそのときの向かってくるパワーがすごそうですね(笑)。

●優河:たしかにすごくチャレンジングなんですけど、いい波に乗れていると思います。勢いがあるというか。リハーサルでやっていないことをライブ中にやってみてもしっかりついてきてくれるし、とてもいいタッグを見せてもらっていると思いますね。

──次回のワンマンライブが7月7日、七夕に予定されていますね。こちらもおおはたさんとの共演ということですが、初共演の1年後は狙って決めた感じですか?

●優河:いや、実はたまたまなんです。たまたまだからこそ、おおはたさんは彦星様なのかなって(笑)。

──1年おきにしか出会えないという(笑)。ライブは前回のワンマンとも違った感じになりそうですか?

●優河:2月は「tabiji」メンバーでのライブだったんですけど、7月のワンマンはおおはたさんがバンドマスターということで、メンバーもおおはたさんが決めることになっています。だから前回とはまた違うステージが見せられるんじゃないかな。この後もツアーが続きますし、7月になったらどんなふうになっているんでしょうね。まだ想像できないです。喧嘩してたらどうしよう(笑)。

──喧嘩も乗り越えた仲になっているかもしれないですしね(笑)。

●優河:そうですね(笑)。でもおおはたさんのこともおおはたさんの音楽もとても信頼しているので、不安はなくてとても楽しみです!おおはたさんがバンマスと言いつつ、二人で一緒に話し合ってやっていく感じになるんじゃないかな。私の楽曲もとても理解してくれているし、かつ違う方面からのアプローチも必ずしてもらえると思うので、任せっきりにしないで、芯を持って飛び込んでいきたいですね。

──今回のワンマンに限らず、会場や共演者など、環境がいまどんどん変わっていっている最中だと思います。手ごたえはどうですか?

●優河:早くて追いつけない感じは全くないですね。しっかりと乗れていると思います。自分で一緒にやりたいな、と思った人に近づけていけている感じもあるし、それが自然な流れでできているなとも思います。人間関係としてもそうだし、音楽にとっても自然な流れでできていて、とても楽しくやれている実感がありますね。

──最後にワンマンに向けての意気込みを教えてください。

●優河:2月のワンマンはアルバムリリース記念ということでしたが、今回のたなばたのライブでは違うアプローチもして、アーティストとしての幅をもう少し広くお見せできたら良いなと思います。一皮向けた姿というか、クールに、しなやかで、したたかなステージを作っていきたいですね。ライブを通して一つの物語が浮かび上がってくるようなイメージで。それを根底において、凛としてかましていきます!

優河 夏のワンマンライブ「たなばたのうた」
開催日時
2016年7月7日(木)
18:30 OPEN / 19:30 START
出演者
優河(Vo, Gt)
おおはた雄一(Gt)/坂田学(Dr)/伊賀航(Ba)/細海魚 (Key)

場所
渋谷 duo MUSIC EXCHANGE

料金
ADV.¥3,300- / DOOR.¥3,800- ※全自由
※D代別途必要
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